Ψυχή-黎明

Ψυχή-黎明 09

第一幕:来訪者

LEP ライフ・エレメンタル・パーティクル

09『O.UNI-X 観測』 シオルと異変

ブリッジの片隅でシオルは、多層化された惑星周辺の状況を、ひたすら艦載モニターで観測し続けていた。

「……こんな宙域に、本当に平行空間を作っちゃうなんて。一体、後処理はどうするつもりなのよ……。責任、私には取れないわよ……。って、あれ?なんか重力場が、あれ?なんでこんな数値が出るの?ダークマターとかダークエナジー?こんなとこで観測できちゃうってこと?」

彼女は、目の前の第四惑星の奇妙なデータよりも、自分が関わってしまった倫理的な問題と、その後の管理責任について、内心でぶつぶつと不満を漏らしていた。そうしてその視線は、船体を取り巻く多層空間のわずかな歪みを捉えようと、執拗にデータを追っていた。

そうして船は、再び長い時間をかけて第四惑星の調査と計測を続け、ついにモニターに目視できるところまで近づいていく。

Ψυχή-黎明

Ψυχή-黎明

No No Life.

Home

No Story, No Life.

Books

Cats

Cats

Link

Pages: 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14


Discover more from No Life

Subscribe to get the latest posts sent to your email.